総合歯科医療 医療法人 大明会 中村歯科医院

  • 診療コンセプト
  • 診療の流れ
  • 歯科医師
  • 院内案内
  • アクセス
  • 医療関係の皆様へ

TEL:048-524-0291(09:30~13:00 15:00~19:00)

矯正治療

矯正歯科治療とは

矯正歯科治療(歯並びを治療)とは

口と歯は、食事を摂り身体を維持するために重要であると同時に、発語、顔の表情によるコミュニケーションのためにも重要です。この重要な身体の部位が、正常に機能出来ない状態(不正咬合)は、全身の健康やコミュニケーションに影響を与える可能性があります。

矯正治療とは、お口の周りの状態と歯並びを正常な機能が出来る状態に改善して、身体の健康と心地よい笑顔による良好なコミュニケーションを得ることを治療目標としております。

矯正治療の流れ
相談(初診)

矯正治療は、最初に患者さまの歯並びについての気になる事を、お口の周りとお口の中の写真を撮らせて戴きそれをもとに、状態を説明し治療の必要があるか、または定期観察が必要か、または治療の必要が無いかを説明させて戴きます。

治療の必要がある場合は、どの様な治療が必要か、どの様な装置が必要か、期間はどの程度か、費用はどの程度かの概略を説明させて戴きます。そして、矯正治療について患者さまに考えて戴きます。ここまでは、相談料金(初診料金)3,000円で行われます。

資料採取、診断

患者さまの矯正治療への決心がつきましたら、患者さまの上顎と下顎の関係、歯並び状態を把握するための検査の資料を採取させて戴きます。資料にはレントゲン撮影、上下の全体的な歯型採取、写真等が含まれます。これらの、資料をもとに個々の患者さまの上顎と下顎の関係、歯並びの状態を診断いたします。この診断をもとに、個々の患者さまの治療の計画を作成いたします。

患者さまへの診断、治療計画の説明

患者さまへ診断に基付いた、詳細な治療計画、予測治療結果の説明を約1時間の時間をかけて行わせて戴きます。この時におおよその治療期間、確定した治療料金を説明させて戴きます。資料採取、診断、説明までの料金は40,000円で行われます。

治療開始

診断、治療計画の説明にご納得戴ければ、矯正治療の開始になります。治療は乳歯列から混合歯列期(成長期のお子様)と永久歯列完成後(顎の成長が終了後)で大きく異なります。

乳歯列から混合歯列期(成長期のお子様)の治療

この時期の治療は主に、不正咬合になる原因の排除と不正な位置にある歯を正常な位置への移動等を行い、正常な顎や歯列の成長を促す事を行います。そして、永久歯列完成まで経過を診て永久歯列完成時歯列に問題があれば、最終的な治療を行います。この時期に治療を開始する患者さまは、治療期間及び治療費用を第一期治療、第二期治療と二段階で行います。

第一期治療は先に述べました、不正咬合の原因排除や正常な顎発育を促す治療を、永久歯列完成まで種々の可撤式(取り外しの出来る)装置を主に使用します。期間は2年から4年間かかります。

第二期治療は、歯並びを最終的に個性正常咬合に導く治療でマルチブラケット(個々の歯にワイヤーを付ける)を用いて行います。期間は2年から3年間かかります。料金は第一期が、400,000~600,000円、第二期が、300,000~700,000円かかります。

永久歯列完成期

永久歯列完成期とは8番目の歯(親知らず)を除く7番目の歯(第二大臼歯)まで生え揃った状態です。この時期は顎の成長はピークを過ぎ、上下の顎の関係に問題があっても改善の可能性が少なくなります。このため、治療は歯の移動による治療が主になります。治療最初からマルチブラケット(個々の歯にワイヤーを付ける)による治療が主になります。この時期の治療費用は、700,000~1,000,000円かかります。

※治療の時期と流れを述べました。治療の時期は早ければ早い程、良好な治療結果を得られる可能性が高まります。患者さまご家族のいずれかが、矯正治療を行いたいとお考えでしたら早い時期の矯正治療の相談をお勧めします。何の病気でも放っておくと、悪化する傾向がありますが、歯並びも同じです。

症例写真

これまでに当院が行った矯正治療の症例をご紹介します。

矯正症例①
  1. 矯正治療前

  2. 矯正治療後

主訴 反対咬合が気になる
診断 下顎前突
治療内容 非抜歯・非外科
マルチブラケット法
治療期間 3年6か月
治療金額
  • 相談費用:
    ¥3,300(税込)
  • 資料および診断費用:
    ¥38,500(税込)
  • 治療費用:
    ¥770,000(税込)
  • 定期健診費用:
    ¥2,200~5,500(税込)
開始年齢 16歳8か月
リスク副作用 矯正中は、ブラッシングが不十分だと、虫歯や歯肉炎になるリスクがあります。
また、治療中は治療に対する患者さん自身の協力が必須です。特に反対咬合は、顎の成長変化が治療に影響を及ぼす場合が多く、安定するまで治療期間や治療後の管理が長期にわたることがあります。
治療後の保定管理を怠ると、後戻りが起こりやすくなるため、その後の管理も必要です。
矯正症例②
  1. 下顎前突治療前

  2. 下顎前突治療後

主訴 反対咬合が気になる
診断 下顎前突
治療内容 非抜歯・非外科
マルチブラケット法
治療期間 3年間
治療金額
  • 相談費用:
    ¥3,300(税込)
  • 資料および診断費用:
    ¥38,500(税込)
  • 治療費用:
    ¥770,000(税込)
  • 定期健診費用:
    ¥2,200~5,500(税込)
開始年齢 15歳8か月
リスク副作用 矯正中は、ブラッシングが不十分だと、虫歯や歯肉炎になるリスクがあります。
また、治療中は治療に対する患者さん自身の協力が必須です。特に反対咬合は、顎の成長変化が治療に影響を及ぼす場合が多く、安定するまで治療期間や治療後の管理が長期にわたることがあります。
治療後の保定管理を怠ると、後戻りが起こりやすくなるため、その後の管理も必要です。
矯正症例③
  1. 上顎前突治療前

  2. 上顎前突治療後

主訴 出っ歯、乱くい歯が気になる
診断 上顎前突
治療内容 上顎左右4番抜歯
マルチブラケット法(BHQH1年間装着後、DBS2年半)
治療期間 2年6か月
治療金額
  • 相談費用:
    ¥3,300(税込)
  • 資料および診断費用:
    ¥38,500(税込)
  • 治療費用:
    ¥770,000(税込)
  • 定期健診費用:
    ¥2,200~5,500(税込)
開始年齢 22歳1か月
リスク副作用 矯正中は、ブラッシングが不十分だと、虫歯や歯肉炎になるリスクがあります。
また、治療中は治療に対する患者さん自身の協力が必須です。
上下顎前歯の後方移動量が大きくなると、歯の根が短くなる現象が起こる場合があります。また、顎の構造等により前歯の後方移動が制限されることがあります。
治療後の保定管理を怠ると、後戻りが起こりやすくなるため、その後の管理も必要です。

矯正治療中のリスクと注意事項

薬を服用するのにも副作用のリスクがあるように、どんな医療にもリスクは伴います。もちろん矯正治療にも、治療を行う事によるリスクは存在します。患者さんには、矯正治療中に起こりうる内容に関して、正しく理解しておいて頂くことは、とても大事なことだと考えています。是非ご読ください。

矯正治療中について
  • 一般的なワイヤーによる矯正は、歯の表面に器具を装着するため、見た目にも矯正をしていることがわかるというリスクがあります。
  • 矯正治療において個人差はありますが、歯が動くことによる痛みが伴います。また、装置装着し間もない時期には口内炎ができることもあります。痛み止めのお薬や、お口の中の粘膜を保護するワックスなどで対応しております。
  • 矯正装置を装着した直後や、ワイヤーを交換した直後に痛みを感じることがありますが、一般的に数日で治まります。長期間痛和場合は、歯科医師に相談しましょう。
  • 装置の装着中は発音しづらいことがあります。
  • 装置の使用状況や来院状況などの患者さまの協力度、顎の発育変化や顎位の変化、歯の動きの個人差などにより治療期間が長引いたり、治療方針を変更する場合もあります。
  • 舌で歯を押す癖や、歯並びに悪影響をあたえる癖が改善されない方は、治療期間の延長やご希望の治療結果が得られない場合があります。
  • 患者さんが、取り外しできる矯正装置や補助装置の装着時間を守っていなかったり、定期的な来院ができなかった場合は、治療期間の延長やご希望の治療結果が得られない場合があります。
  • 矯正治療中、歯を動かしている間に知覚過敏様の症状が現れることがあります。
  • 矯正力を加えられた歯の根の先が溶けて短くなる「歯根吸収」という現象が起こることがあります。矯正治療に伴う歯根吸収のリスクについて程度の差はありますが、可能性があることをあらかじめご了承ください。
    ただし、治療後も歯根が短くなり続ける事はなく、通常は治療後に吸収は止まります。歯根が短くなっても、その後の口腔ケアを怠り、歯周病になって歯を支える歯槽骨を失うという事などがない限り、「歯の寿命」に影聾はありません。
  • 矯正治療中に 「歯肉退縮」を起こすことがあります。これは、歯ぐきが下がり、歯が長く見えたり、歯と歯の間にすき間(ブラックトライアングル)が生じたように見えることがあります。 特に下の前歯や、凸凹が強かった箇所などで認められることが多い症状です。これは、加齢や不適切なブラッシング、歯ぎしりなどが原因で生じることもある現象で、歯の健康や寿命に大きな影響を与えるものではありません。
  • 発現率はとても低く、稀ですが、矯正中に歯の神経が死んでしまう「歯髄壊死」を起こす可能性があります。
    著しく歯列から逸脱した歯や複数回治療した歯は、神経血管が弱くなっている傾向にあり、歯を動かすことによって神経血管が切れて歯の変色を起こす事が稀にあります。成人矯正治療の方に起こりえる症状で歯髄壊死が発覚した場合は将来的には根管(歯の神経)治療が必要になります。
  • 矯正装置を装着することにより補綴物(差し歯や被せもの)に傷がつくことがありますのでご了承ください。
  • 装置を歯から外す際に歯の表面に傷がつくことがありますが、これは一般的に再石灰化(エナメル質の再生)が可能な範囲です。歯質の弱い方は、稀に歯が少し欠けてしまう場合もあります。こういった場合には一般の歯科医院にて歯の表面の処置を行って頂くことがありますのでご了承下さい。
  • 矯正治療と顎関節症の確かな因果関係はないとされています。顎関節症は歯並びを治したら確実に良くなるとは言えません。また、治療中や治療後に顎関節症を発症したり症状が悪化することもあることをご理解ください。
  • 矯正装置に使用されている金属に対する「金属アレルギー」がある場合は、治療に制限が出る場合があります。
  • 多少、食べ物に制限があったり、食べ方を注意して頂くことがあります。
  • 装置が壊れたり、外れてしまうこともあります。その際は、連絡のうえ受診するようお願い致します。
  • 患者さんのなかには、治療中にかなりのストレスを受ける方もおり、頭痛、首や肩のこり、不眠など不定愁訴が起こる場合があります。
治療中の虫歯予防、
ブラッシングについて
  • 治療中、装置の周りなど、歯磨きしにくい部分ができるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。間食を控え、矯正治療中に合ったブラッシング指導を受けて毎日丁寧なブラッシングを心がけ、歯を清潔にしてリスクを抑えましょう。
  • 歯の汚れは、歯の動きや治療期間にも大きな影響を及ぼします。
  • 治療は、口腔内の管理ができることを前提に始めていきます。当院では唾液検査(虫歯のリスク検査)、歯ブラシ指導、歯のクリーニング、定期的なフッ素塗布を行い、注意喚起をしております。万が一、治療中に虫歯や歯周病になっても責任は負いかねますのでご了承ください。基本的にお口の中の管理は患者様ご自身、お子様の場合は保護者の皆様の責任のもとお願いしております。ご協力の程よろしくお願い致します。
  • ロ腔内の清掃状態があまりにも不良な場合は、途中で治療を中断あるいは中止することもあります。
治療終了後について
  • 矯正治療で歯を動かして歯並びを整える「動的治療」を終えて歯並びが改善されても、まだ歯が元の状態に戻ろうとする性質があるため、一定期間動かした歯をとどめておく保定が必要です。歯の位置が安定するまでの保定期間には個人差があるので、治療後も歯科医師の指示を守ってください。
  • 顎の発育、舌や口唇の誤った癖、口呼吸、顎位の変化、歯ぎしりなどにより咬み合わせが変化することがあります。
  • 治療後は後戻りを防ぐため保定装置を使用して頂きます。当院では保定装置の使用を約束して頂いてから最終的に固定装置を外していきます。
  • 保定装置の使用状況が良くないと歯並びが後戻りして、再治療が必要となることもあります。また、固定式の装置をはめなくてならないだけでなく、治療費用も余計にかかってしまいます。治療後も歯科医師の指示にしたがって保定装置を使用してください。

↑